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理由で解く 理学療法士

QP54A058 解剖学

出典:第54回理学療法士国家試験(2019)午前 問58
問題
女性生殖器で誤っているのはどれか。
選択肢
1 卵管は卵子を取り込む。
2 受精は卵管膨大部で起こる。
3 受精卵は子宮内膜に着床する。
4 排卵直後の卵胞は白体となる。
5 卵細胞は卵巣から腹腔内に放出される。
解答
正解4(排卵直後の卵胞は白体となる。)
解説

排卵→受精→着床の一連の経路。5選択肢いずれも生理学的に正しい記述で、明確な誤りを1つに絞れない設問である。

生殖の一連の流れを問う。卵巣から排卵された卵細胞(卵母細胞)は、いったん腹腔内へ放出され、卵管采(卵管の采部)が取り込み、卵管膨大部で精子と受精する。受精卵(胚)は分割しながら卵管を運ばれ、胚盤胞となって子宮内膜に着床する。排卵後の破裂卵胞は黄体化してプロゲステロンを分泌する。以上より、選択肢1〜5はいずれも標準的な記述として正しく、単一の『誤り』を特定しにくい。本問は正解が確定しない設問として扱われている(本データでは正答が記録されていない)。学習上は、排卵〜着床の解剖学的経路(卵巣→腹腔→卵管采→膨大部→子宮内膜)を正確に押さえることが重要である。

✗ 1. 正しい
卵管は卵子を取り込む。
卵管采が排卵された卵子を取り込む
✗ 2. 正しい
受精は卵管膨大部で起こる。
受精は卵管膨大部で起こる
✗ 3. 正しい
受精卵は子宮内膜に着床する。
胚盤胞が子宮内膜に着床する
✓ 4. 誤り
排卵直後の卵胞は白体となる。
破裂卵胞が黄体化する
✗ 5. 正しい
卵細胞は卵巣から腹腔内に放出される。
排卵時に腹腔内へ放出され卵管采が受け取る
本問は厚生労働省が「選択肢が不明確で、正解が得られないため」として採点対象から除外した問題です。原問の選択肢4「排卵直後の卵胞は黄体となる。」は、厳密には排卵直後の卵胞はまず出血で満たされた赤体となり、その後に黄体化するため誤りとも読め、一方で教科書的な略述としては正しいとも読めるので、誤りを1つに絞れませんでした。そこで演習問題として成立させるために、当方で選択肢4を「排卵直後の卵胞は黄体となる。」→「排卵直後の卵胞は白体となる。」と1語だけ書き換えています。白体は妊娠が成立せず黄体が退縮したあとに残る瘢痕組織ですから、改変後の選択肢4は疑義なく誤りとなり、正答は4に定まります。改変はこの1か所のみで、設問文と他の選択肢は原問のままです。
ポイント
  • 排卵:卵巣→腹腔内→卵管采が取り込む
  • 受精:卵管膨大部
  • 着床:子宮内膜(胚盤胞)
  • 黄体:排卵後の破裂卵胞が黄体化
  • 本問は誤りを1つに絞れない設問
比較表
排卵から着床までの経路
段階部位
排卵卵巣→腹腔内
取り込み卵管采
受精卵管膨大部
着床子宮内膜
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