学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP53P087

理由で解く 理学療法士

QP53P087 臨床医学大要

出典:第53回理学療法士国家試験(2018)午後 問87
問題
脳卒中後の肩手症候群について正しいのはどれか。
選択肢
1 運動麻痺重症例よりも軽症例に多い。
2 女性の発症率は男性の約2倍である。
3 脳卒中発症後6か月以降に生じる。
4 発症頻度は40%程度である。
5 複合性局所疼痛症候群type Ⅰに分類される。
解答
正解5(複合性局所疼痛症候群type Ⅰに分類される。)
解説

脳卒中後肩手症候群は神経損傷を伴わない反射性交感神経性ジストロフィで、複合性局所疼痛症候群(CRPS)type Iに分類される。

肩手症候群は脳卒中後に片麻痺側の肩痛・手の腫脹・疼痛・血管運動障害を呈する病態で、明らかな末梢神経損傷を伴わないことからCRPS type I(旧称:反射性交感神経性ジストロフィ)に分類される。発症は脳卒中後おおむね1〜3か月に多く、運動麻痺の重症例に多い傾向がある。したがって正しいのは「CRPS type Iに分類される」である。

✗ 1. 誤り
運動麻痺重症例よりも軽症例に多い。
実際は重症例(弛緩性麻痺など)に多い傾向で誤
✗ 2. 誤り
女性の発症率は男性の約2倍である。
明確な性差はなく、この数値の根拠は乏しい
✗ 3. 誤り
脳卒中発症後6か月以降に生じる。
多くは発症後1〜3か月に生じる
✗ 4. 誤り
発症頻度は40%程度である。
報告により幅はあるが概ね10〜25%程度で、40%は過大
✓ 5. 正しい
複合性局所疼痛症候群type Ⅰに分類される。
神経損傷を伴わないCRPS type Iに該当
ポイント
  • 肩手症候群=CRPS type I(神経損傷なし)
  • 発症は脳卒中後1〜3か月に多い
  • 重症麻痺例に生じやすい
比較表
CRPSの分類
特徴
type I(RSD)明らかな神経損傷を伴わない(肩手症候群が該当)
type II(カウザルギー)末梢神経の明らかな損傷を伴う
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