学習トップ理由で解く 理学療法士第4章 ▸ 一般 / QP52P096

理由で解く 理学療法士

QP52P096 臨床医学大要

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問96
問題
精神遅滞を生じる疾患のうち、先天性代謝異常が原因であるのはどれか。
選択肢
1 Down症候群
2 結節性硬化症
3 神経線維腫症
4 Turner症候群
5 フェニルケトン尿症
解答
正解5(フェニルケトン尿症)
解説

フェニルケトン尿症はフェニルアラニン水酸化酵素欠損による先天性アミノ酸代謝異常。新生児マススクリーニング対象で、早期の食事療法(低フェニルアラニン食)で知的障害を予防できる。

選択肢のうち先天性代謝異常に分類されるのはフェニルケトン尿症である。これはフェニルアラニンをチロシンへ変換する酵素(フェニルアラニン水酸化酵素)の欠損により、フェニルアラニンとその代謝産物が蓄積し脳障害・知的障害をきたす常染色体劣性の代謝異常症で、新生児マススクリーニングの対象である。早期に低フェニルアラニン食を開始すれば知的障害を予防できる。Down症候群(21トリソミー)とTurner症候群(45,X)は染色体異常、結節性硬化症と神経線維腫症は母斑症(神経皮膚症候群)であり、いずれも代謝異常ではない。

✗ 1. 誤り
Down症候群
21トリソミーの染色体異常
✗ 2. 誤り
結節性硬化症
母斑症(神経皮膚症候群)、常染色体優性
✗ 3. 誤り
神経線維腫症
母斑症(神経皮膚症候群)、常染色体優性
✗ 4. 誤り
Turner症候群
45,Xの性染色体異常
✓ 5. 正しい
フェニルケトン尿症
アミノ酸代謝酵素欠損の先天性代謝異常
ポイント
  • PKU=フェニルアラニン水酸化酵素欠損
  • 新生児マススクリーニング・食事療法で予防可能
  • Down/Turnerは染色体異常、母斑症は代謝異常でない
比較表
精神遅滞をきたす疾患の分類
疾患分類
フェニルケトン尿症先天性代謝異常(アミノ酸)
Down症候群染色体異常(21トリソミー)
Turner症候群染色体異常(45,X)
結節性硬化症母斑症
神経線維腫症母斑症
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