学習トップ理由で解く 理学療法士第3章 ▸ 一般 / QP52A070

理由で解く 理学療法士

QP52A070 運動学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問70
問題
肩甲骨の運動とそれに作用する筋の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 挙上 ― 小胸筋
2 下制 ― 鎖骨下筋
3 外転 ― 僧帽筋
4 内転 ― 菱形筋
5 下方回旋 ― 前鋸筋
解答
正解2(下制 ― 鎖骨下筋) または 4(内転 ― 菱形筋) 〈複数正答:いずれも正解〉
解説

※本問は複数正答(厚生労働省が複数の選択肢を正解と認定)。選択肢 2/4 のいずれを選んでも正解。

肩甲骨下制には鎖骨下筋(および小胸筋・僧帽筋下部)、内転(後退)には菱形筋・僧帽筋中部が働く。正しい組合せは下制─鎖骨下筋と内転─菱形筋。

肩甲骨の下制には僧帽筋下部・小胸筋・鎖骨下筋が働くため『下制─鎖骨下筋』は正しい。肩甲骨の内転(後退・retraction)は菱形筋と僧帽筋中部が担うため『内転─菱形筋』も正しく、選択肢2と4が正答である。誤りの組合せを整理すると、挙上は僧帽筋上部・肩甲挙筋が主で小胸筋は下制・下方回旋に働くため『挙上─小胸筋』は不適、外転(前方突出・protraction)は前鋸筋が主で僧帽筋は内転に働くため『外転─僧帽筋』は不適、下方回旋は菱形筋・小胸筋・肩甲挙筋が担い前鋸筋はむしろ上方回旋に働くため『下方回旋─前鋸筋』は不適である。

✗ 1. 誤り
挙上 ― 小胸筋
挙上は僧帽筋上部・肩甲挙筋が主で、小胸筋は下制・下方回旋に働くため誤り
✓ 2. 正しい
下制 ― 鎖骨下筋
鎖骨下筋は鎖骨を介し肩甲帯を下制させ正しい
✗ 3. 誤り
外転 ― 僧帽筋
外転(前方突出)は前鋸筋が主で、僧帽筋は内転に働くため誤り
✓ 4. 正しい
内転 ― 菱形筋
菱形筋は肩甲骨を内転(後退)させ正しい
✗ 5. 誤り
下方回旋 ― 前鋸筋
前鋸筋は上方回旋に働き、下方回旋は菱形筋・小胸筋などが担うため誤り
ポイント
  • 下制=僧帽筋下部・小胸筋・鎖骨下筋
  • 内転(後退)=菱形筋・僧帽筋中部
  • 外転(前方突出)=前鋸筋、上方回旋=前鋸筋・僧帽筋
比較表
肩甲骨の運動と主な作用筋
運動主な作用筋
挙上僧帽筋上部・肩甲挙筋
下制僧帽筋下部・小胸筋・鎖骨下筋
内転(後退)菱形筋・僧帽筋中部
外転(前方突出)前鋸筋・小胸筋
上方回旋前鋸筋・僧帽筋
下方回旋菱形筋・小胸筋・肩甲挙筋
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