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理由で解く 理学療法士

QP52A061 生理学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問61
問題
細胞膜電位について誤っているのはどれか。
選択肢
1 静止膜電位は負の値である。
2 活動電位は全か無の法則に従う。
3 活動電位の発火直後には不応期が存在する。
4 脱分極で極性が正の部分をオーバーシュートという。
5 カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する。
解答
正解5(カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する。)
解説

脱分極はNa+の細胞内流入で起こり、K+は再分極時に細胞内から細胞外へ流出する。K+が脱分極時に内向きに動くという記述が誤り。

静止膜電位はNa+-K+ポンプとK+の平衡電位により細胞内が負(約-70〜-90mV)に保たれる。刺激が閾値に達するとNa+チャネルが開いてNa+が細胞内へ流入し急速に脱分極する。ピークで一時的に膜電位が正になる部分がオーバーシュートである。その後K+チャネルが開いてK+が細胞内から細胞外へ流出することで再分極が進む。活動電位は閾値を超えれば一定の大きさで生じる全か無の法則に従い、発生直後は次の刺激に反応できない不応期がある。したがってK+が脱分極時に細胞外から細胞内へ移動するという選択肢5が誤りである。

✗ 1. 正しい
静止膜電位は負の値である。
細胞内が負に保たれており正しい
✗ 2. 正しい
活動電位は全か無の法則に従う。
閾値を超えれば一定の振幅で生じ正しい
✗ 3. 正しい
活動電位の発火直後には不応期が存在する。
Na+チャネル不活性化による不応期があり正しい
✗ 4. 正しい
脱分極で極性が正の部分をオーバーシュートという。
定義どおりで正しい
✓ 5. 誤り
カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する。
カリウムイオンは脱分極のときに細胞外から細胞内に移動する:脱分極はNa+の内向き流入で起こり、K+は再分極時に外向きに流出するため誤り
ポイント
  • 脱分極=Na+が細胞内へ流入
  • 再分極=K+が細胞外へ流出
  • 活動電位は全か無の法則・不応期あり
比較表
活動電位の各相とイオン移動
イオンの動き膜電位変化
静止Na+-K+ポンプで維持約-70〜-90mV(負)
脱分極Na+が細胞内へ流入正へ上昇(オーバーシュート)
再分極K+が細胞外へ流出負へ復帰
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