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理由で解く 看護師国試

Q111P089 精神看護学

出典:第111回看護師国家試験(2022)午後 問89
問題
修正型電気けいれん療法について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 磁気を用いる。
2 局所麻酔下で行う。
3 筋弛緩薬を用いる。
4 発生頻度の高い有害事象は骨折である。
5 薬物治療抵抗性のうつ病は適応になる。
解答
正解3(筋弛緩薬を用いる。)、5(薬物治療抵抗性のうつ病は適応になる。)
解説

修正型電気けいれん療法〈m-ECT〉は全身麻酔と筋弛緩薬を併用して通電し、薬物抵抗性うつ病などに適応となる。

電気けいれん療法は頭部に電気刺激を与えて人為的にけいれん発作を誘発する治療法で、磁気刺激〈TMS〉とは異なる。従来法では全身けいれんによる骨折・脱臼が問題であったが、修正型〈modified ECT〉では全身麻酔下で筋弛緩薬(スキサメトニウムなど)を用いて筋けいれんを抑えるため、骨折などの外傷は激減した。適応は薬物治療抵抗性・重症のうつ病、緊張病、自殺念慮が切迫した症例、統合失調症の一部などである。

✗ 1. 誤り
磁気を用いる。
ECTは電気刺激で発作を誘発する。磁気を用いるのは経頭蓋磁気刺激〈TMS〉であり誤り
✗ 2. 誤り
局所麻酔下で行う。
静脈麻酔による全身麻酔下で行う。局所麻酔ではない
✓ 3. 正しい
筋弛緩薬を用いる。
筋けいれんによる骨折・脱臼を防ぐため筋弛緩薬を併用するのが修正型の要点
✗ 4. 誤り
発生頻度の高い有害事象は骨折である。
修正型では筋弛緩薬使用により骨折はまれ。頻度が高いのは健忘・頭痛・悪心などである
✓ 5. 正しい
薬物治療抵抗性のうつ病は適応になる。
薬物抵抗性・重症うつ病はm-ECTの代表的適応
ポイント
  • 修正型ECT=全身麻酔+筋弛緩薬で通電
  • 筋弛緩薬併用で骨折・脱臼はまれになった
  • 適応は薬物抵抗性・重症うつ病、緊張病、切迫した自殺念慮など
  • 磁気を用いるのはTMS、ECTは電気刺激
比較表
電気けいれん療法:従来型と修正型の違い
項目従来型ECT修正型ECT〈m-ECT〉
麻酔なし全身麻酔(静脈麻酔)
筋弛緩薬使用しない使用する
筋けいれん全身に生じる抑制される
骨折・脱臼起こりやすいまれ
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