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理由で解く 看護師国試

Q110P059 母性看護学

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問59
問題
クラウス,M.H.とケネル,J.H.が提唱した絆(ボンディング)について適切なのはどれか。
選択肢
1 生まれながらのものである。
2 母子間の同調性を意味する。
3 母子相互作用によって促進される。
4 親との間に子どもが築くものである。
解答
正解3(母子相互作用によって促進される。)
解説

ボンディングは親(主に母親)から子どもへ向かう情緒的な結びつきで、出産後の接触など母子相互作用を通して形成・促進される。

クラウスとケネルの提唱したボンディング(絆)は、親から子どもへ向かう情緒的な結びつきを指す。生得的にあらかじめ備わっているものではなく、出産直後の早期接触や授乳・世話などの母子相互作用を通して形成・促進されるとされる。子どもから親へ向かう情緒的結びつきは愛着(アタッチメント)であり、方向が逆である。母子間の同調性(エントレインメント)とも異なる概念である。したがって『母子相互作用によって促進される』が正しい。

✗ 1. 誤り
生まれながらのものである。
あらかじめ備わる生得的なものではなく、相互作用で形成される
✗ 2. 誤り
母子間の同調性を意味する。
同調性(エントレインメント)は別概念でボンディングそのものではない
✓ 3. 正しい
母子相互作用によって促進される。
出産後の接触や世話など母子相互作用を通して促進される
✗ 4. 誤り
親との間に子どもが築くものである。
子から親への結びつきは愛着であり、ボンディングは親から子への結びつき
ポイント
  • ボンディング=親から子への絆(方向に注意)
  • 愛着(アタッチメント)は子から親への絆
  • 早期接触など母子相互作用で促進される
比較表
ボンディングと愛着の違い
概念方向特徴
ボンディング(絆)親→子出産後の相互作用で形成・促進
愛着(アタッチメント)子→親養育者を安全基地とする情緒的結びつき
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