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理由で解く 看護師国試

Q110P035 看護の統合と実践

出典:第110回看護師国家試験(2021)午後 問35
問題
ヒューマンエラーを起こす人間の特性で認知的特性はどれか。
選択肢
1 同僚への依存
2 睡眠不足による疲労
3 同じ作業の連続による注意力低下
4 パワーハラスメントによる心理的圧迫
解答
正解3(同じ作業の連続による注意力低下)
解説

認知的特性とは注意・記憶・判断など情報処理に関わる特性で、単調な作業の反復による注意力(覚醒度)の低下がこれに当たる。

人間がエラーを起こす背景には、認知的特性(注意・記憶・思い込み・判断の限界)、生理的特性(疲労・空腹・加齢)、心理的特性(緊張・焦り)、社会的・組織的要因などがある。同じ作業の連続による注意力低下は、注意資源が持続せず覚醒度が下がる認知機能の限界であり、認知的特性に分類される。他は生理的・心理的・組織的要因に当たる。

✗ 1. 誤り
同僚への依存
他者に頼るのは対人・組織的な要因であり、認知機能そのものの特性ではない
✗ 2. 誤り
睡眠不足による疲労
疲労は身体の生理的特性であり認知的特性ではない
✓ 3. 正しい
同じ作業の連続による注意力低下
注意の持続性という認知機能の限界に基づくエラー要因で、認知的特性に該当する
✗ 4. 誤り
パワーハラスメントによる心理的圧迫
ストレスによる心理的・組織的要因であり認知的特性ではない
ポイント
  • 認知的特性=注意・記憶・判断など情報処理の限界
  • 単調作業の反復→注意力低下は認知的特性
  • 疲労は生理的特性、圧迫は心理的要因と区別する
比較表
ヒューマンエラーの背景となる人間の特性
特性の種類
認知的特性注意力低下・思い込み・記憶違い・確認不足
生理的特性睡眠不足・疲労・空腹・加齢
心理的特性焦り・緊張・心理的圧迫
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