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理由で解く 看護師国試

Q108A089 母性看護学

出典:第108回看護師国家試験(2019)午前 問89
問題
出生直後の正常新生児に当てはまる特徴はどれか。2つ選べ。
選択肢
1 生理的に多血である。
2 腸内細菌叢が定着している。
3 噴門部の括約筋は発達している。
4 Babinski〈バビンスキー〉反射がみられる。
5 胎盤を通じて母体からIgMが移行している。
解答
正解1(生理的に多血である。)、4(Babinski〈バビンスキー〉反射がみられる。)
解説

新生児は生理的多血(高Hb・高Ht)で、Babinski反射などの原始反射がみられる。腸内細菌叢は出生後に定着し、胎盤を通過するのはIgMではなくIgGである。

胎児は低酸素環境に適応するため赤血球産生が亢進しており、出生直後は生理的に多血(Hb約17〜19g/dL)である。中枢神経が未熟なため、足底を刺激すると母趾が背屈するBabinski反射などの原始反射が正常にみられる。一方、腸内は出生時ほぼ無菌で、生後に授乳などを通じて細菌叢が定着していく。噴門部の括約筋は未発達で溢乳・胃食道逆流を起こしやすい。胎盤を通過して母体から移行する免疫グロブリンは分子量の小さいIgGであり、IgMは通過しない。

✓ 1. 正しい
生理的に多血である。
胎内の低酸素環境への適応で赤血球が多く、生理的多血が正常
✗ 2. 誤り
腸内細菌叢が定着している。
出生時の腸内はほぼ無菌で、細菌叢は生後に定着していく
✗ 3. 誤り
噴門部の括約筋は発達している。
噴門括約筋は未発達で溢乳・逆流を起こしやすい
✓ 4. 正しい
Babinski〈バビンスキー〉反射がみられる。
中枢神経未熟による原始反射で新生児期に正常にみられる
✗ 5. 誤り
胎盤を通じて母体からIgMが移行している。
胎盤を通過するのはIgGでありIgMは通過しない
ポイント
  • 新生児は生理的多血(高Hb・高Ht)
  • Babinski反射など原始反射は正常所見
  • 腸内細菌叢は出生後に定着(出生時ほぼ無菌)
  • 噴門括約筋は未発達で溢乳しやすい
  • 胎盤を通過する免疫グロブリンはIgG(IgMは通過しない)
比較表
免疫グロブリンの胎盤通過性
種類胎盤通過特徴
IgG通過する母体から移行し新生児の感染防御を担う
IgM通過しない分子量が大きい。胎児・新生児自身が産生
IgA通過しない母乳(初乳)を介して供給される
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