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理由で解く 看護師国試

Q107P023 基礎看護学

出典:第107回看護師国家試験(2018)午後 問23
問題
呼びかけに反応はないが正常な呼吸がみられる傷病者に対して、まず行うべき対応はどれか。
選択肢
1 下肢を挙上する。
2 胸骨圧迫を行う。
3 回復体位をとる。
4 自動体外式除細動器〈AED〉を装着する。
解答
正解3(回復体位をとる。)
解説

反応はないが正常な呼吸(自発呼吸)が保たれている場合は心停止ではないため、気道確保と誤嚥・窒息予防を目的に回復体位をとる。

一次救命処置〈BLS〉では、反応の確認→呼吸の確認の順で評価する。反応がなくても正常な呼吸がみられる傷病者は心停止ではないので、胸骨圧迫やAEDの適応ではない。この場合、舌根沈下による気道閉塞や嘔吐物による誤嚥・窒息を防ぐため、側臥位である回復体位をとって観察・救急要請を継続することが最優先となる。

✗ 1. 誤り
下肢を挙上する。
ショック体位で循環血液量減少性ショックなどに用いるが、意識のない傷病者の気道確保・誤嚥予防には適さない
✗ 2. 誤り
胸骨圧迫を行う。
胸骨圧迫は心停止(正常な呼吸がない)傷病者への処置であり、正常な呼吸がある本例では不要かつ有害
✓ 3. 正しい
回復体位をとる。
反応がなく正常呼吸がある場合、気道確保と誤嚥予防のため側臥位(回復体位)にするのが適切
✗ 4. 誤り
自動体外式除細動器〈AED〉を装着する。
AEDは心停止(心室細動など)が疑われる場合に用いる。正常呼吸のある本例では適応外
ポイント
  • 反応なし+正常呼吸あり=心停止ではない→回復体位
  • 回復体位は舌根沈下・誤嚥による窒息を防ぐ
  • 胸骨圧迫・AEDは『正常な呼吸なし(心停止)』が適応
比較表
反応・呼吸の状態別の初期対応
傷病者の状態まず行う対応
反応なし・正常呼吸なし(心停止)胸骨圧迫開始・AED装着
反応なし・正常呼吸あり回復体位・観察・救急要請
反応あり・出血/ショック止血・下肢挙上(ショック体位)
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