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理由で解く 看護師国試

Q107A027 人体の構造と機能

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問27
問題
自発呼吸時の胸腔内圧を示す曲線はどれか。
図
選択肢
1 1
2 2
3 3
4 4
解答
正解4(4)
解説

胸腔内圧はつねに陰圧で、吸息時にさらに陰圧化(約-5→-8cmH₂O)し呼息で戻る(選択肢4)。

胸腔内圧(胸腔内圧・胸膜腔内圧)は、肺の弾性収縮力と胸郭の外向きの力の釣り合いにより、安静呼気位でも約-5cmH₂Oの陰圧に保たれている。吸息時には横隔膜・外肋間筋の収縮で胸郭が広がり肺がさらに引き伸ばされるため、陰圧はいっそう強まり吸息終末で約-8cmH₂Oに達する。呼息時には胸郭・肺が元に戻り-5cmH₂Oへ復する。したがって曲線は「全域が陰圧」かつ「吸息相でより陰圧(下向き)、呼息相で戻る」という特徴をもつ。これに合致するのは選択肢4である。1・2は0を中心に陽圧・陰圧を行き来しており、2は肺胞内圧(吸息で陰圧・呼息で陽圧)の波形に相当する。3は全域陰圧だが吸息相で陰圧が弱まる向きで、変化方向が逆である。

✗ 1. 誤り
1
吸息相で+1cmH₂Oの陽圧を示すが、胸腔内圧は呼吸中つねに陰圧であり陽圧にはならない
✗ 2. 誤り
2
吸息相で陰圧・呼息相で陽圧を示す。これは肺胞内圧(気道内圧)の波形に近く、常時陰圧である胸腔内圧とは異なる
✗ 3. 誤り
3
吸息相で-5→-2と陰圧が弱まる向きに描かれており、実際の胸腔内圧の変化方向と逆
✓ 4. 正しい
4
安静時-5cmH₂Oから吸息相に-8cmH₂Oへ陰圧が強まり、呼息相で-5へ戻る。胸腔内圧の実際の推移と一致
ポイント
  • 胸腔内圧は呼吸周期を通じて常に陰圧
  • 吸息相で最も陰圧が強い(約−8cmH2O)、呼息相で緩む(約−5cmH2O)
  • 陰圧が肺の虚脱を防ぐ(気胸で陽圧化すると肺は虚脱)
比較表
呼吸相と胸腔内圧の変化(安静時の目安)
呼吸相胸腔内圧肺の状態
吸息相約−8cmH2O(陰圧が最も強い)拡張
呼息相約−5cmH2O(陰圧が弱まる)収縮
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