学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0931

理由で解く 解剖学

Q0931 運動器系

出典:あマ指 第11回(2003) 問題35
問題
筋皮神経が支配する筋はどれか。
選択肢
1 上腕筋
2 三角筋
3 上腕三頭筋
4 肘筋
解答
正解1(上腕筋)
解説
✓ 1. 正しい
上腕筋
上腕筋は上腕二頭筋の深層にあり、上腕骨前面下半から尺骨粗面に停止する肘関節の主要屈筋である。上腕の屈筋群(烏口腕筋・上腕二頭筋・上腕筋)はすべて筋皮神経の支配を受ける。筋皮神経は腕神経叢外側神経束から起こり、烏口腕筋を貫通して支配し、上腕二頭筋と上腕筋の間を走行しながら3筋を支配する。
✗ 2. 誤り
三角筋
三角筋は「腋窩神経」に支配される。腋窩神経は腕神経叢後神経束から起こり外側腋窩隙を通って三角筋と小円筋を支配する。筋皮神経の支配ではない。
✗ 3. 誤り
上腕三頭筋
上腕三頭筋は「橈骨神経」に支配される。上腕伸筋群(上腕三頭筋・肘筋)はすべて橈骨神経支配で、前面の屈筋群(筋皮神経支配)と対をなす。
✗ 4. 誤り
肘筋
肘筋は「橈骨神経」に支配される。肘関節の伸展に関わる小さな筋で、上腕三頭筋の一部が分離してできたものとされ、上腕三頭筋と同じ橈骨神経支配を受ける。
ポイント
  • 筋皮神経は上腕屈筋群3筋(烏口腕筋・上腕二頭筋・上腕筋)を支配する。上腕伸筋群(上腕三頭筋・肘筋)は橈骨神経支配。
  • 覚え方のコツ: 「上腕の前=筋皮神経、後=橈骨神経」と前後で対比。筋皮神経は「筋を貫く皮神経」で烏口腕筋を貫通後、上腕外側の皮膚(外側前腕皮神経)も支配。
  • 関連知識: 筋皮神経は腕神経叢外側神経束(C5〜C7)から起こる。末端は外側前腕皮神経となり前腕外側の皮膚感覚を司る。上腕三頭筋を支配する橈骨神経は後神経束(C5〜T1)から。
  • よくある間違い: 三角筋を筋皮神経支配と誤る(腋窩神経)/上腕筋を橈骨神経支配と誤る(筋皮神経)/肘筋を正中神経や筋皮神経と誤認。
  • 臨床応用: 筋皮神経麻痺では肘屈曲力低下(上腕屈筋群麻痺)と前腕外側の感覚障害を呈する。腋窩部の損傷、烏口腕筋貫通部での絞扼が原因となる。
比較表
支配神経 作用
烏口腕筋 筋皮神経 肩関節屈曲・内転
上腕二頭筋 筋皮神経 肘関節屈曲・前腕回外
上腕筋 筋皮神経 肘関節屈曲
三角筋 腋窩神経 肩関節外転・屈曲・伸展
上腕三頭筋 橈骨神経 肘関節伸展
肘筋 橈骨神経 肘関節伸展(補助)
解説画像
あマ指 第11回(2003) 問題35|筋皮神経が支配する筋はどれか。 解説図
あマ指 第11回(2003) 問題35|筋皮神経が支配する筋はどれか。
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