学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0689

理由で解く 解剖学

Q0689 感覚器系

出典:あマ指 第3回(1995) 問題34
問題
眼球に入る光量を調節しているのはどれか。
選択肢
1 角膜
2 虹彩
3 水晶体
4 硝子体
解答
正解2(虹彩)
解説
✗ 1. 誤り
角膜
角膜は眼球壁外層をなす無色透明な線維膜で、入射光を屈折させて眼球内へ導く役割を担うが、光量そのものを変化させる絞り機構は持たない。
✓ 2. 正しい
虹彩
虹彩は毛様体から起こり水晶体の前方を縁どる膜で、中央の孔が瞳孔である。内部には輪走する瞳孔括約筋(副交感神経・動眼神経支配)と放射状の瞳孔散大筋(交感神経支配)が存在し、瞳孔径を3〜6mmの範囲で変化させることで眼球内に入る光量を調節する、いわゆるカメラの絞りに相当する器官である。強光下では縮瞳し、暗所では散瞳する対光反射は脳幹機能の指標となる。
✗ 3. 誤り
水晶体
水晶体は毛様体筋の収縮・弛緩に連動して厚みを変え、近見・遠見の焦点調節を行うレンズである。屈折力を変えるのが主機能で、光量の調節は担わない。
✗ 4. 誤り
硝子体
硝子体は水晶体と網膜の間を満たす透明なゼリー状物質で、光を通過させ眼球形態を保持するが、光量を増減させる収縮機能は持たない。
ポイント
  • 虹彩の中央にある瞳孔が眼球に入る光量を調節する絞り(直径3〜6mm)の役目を果たす。
  • 覚え方のコツ: 「カメラの絞り=虹彩」。瞳孔括約筋(輪走・副交感)と瞳孔散大筋(放射状・交感)を対で覚える。
  • 関連知識: 瞳孔括約筋は動眼神経(副交感)、瞳孔散大筋は交感神経が支配し、対光反射では副交感優位で縮瞳する。
  • よくある間違い: 光量調節を水晶体(焦点調節)と混同しやすい。絞り=虹彩、ピント=水晶体と機能を切り分ける。
  • 臨床応用: 脳死判定の対光反射消失、頭部外傷・脳ヘルニアでの瞳孔不同、アディー症候群の縮瞳反応遅延など臨床神経学で頻出。
解説画像
あマ指 第3回(1995) 問題34|眼球に入る光量を調節しているのはどれか。 解説図
あマ指 第3回(1995) 問題34|眼球に入る光量を調節しているのはどれか。
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