
この図の解説
左下の図は十二指腸をC字形のまま示し、その内壁の中程・左側の壁に盛り上がる大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)が見える。右上の図はこの乳頭部と十二指腸壁を切開して総胆管と主膵管を剖出したもので、両管が合流して乳頭に開口する様子がわかる。合流部を輪状に取り囲む平滑筋がオッディ括約筋(胆膵管膨大部括約筋)で、図では総胆管括約筋・膵管括約筋という細分も示されている。この括約筋が胆汁と膵液の流れを調節する。乳頭のまわりには輪状ヒダが走り、粘膜内には孤立リンパ小節も描かれている。まず「肝臓からの総胆管」と「膵臓からの主膵管」がここで合流して開口する、という関係を押さえたい。
学習の要点
- 大十二指腸乳頭は十二指腸中程の左壁にあり、総胆管と主膵管が合流して開口する共通の出口である。
- 覚え方のコツ: 「胆(総胆管)+膵(主膵管)=乳頭で合流」。取り囲む輪状筋がオッディ括約筋=別名 胆膵管膨大部括約筋。
- 関連知識: 胆汁は肝臓でつくられ胆嚢に貯えられ、十二指腸から出るコレシストキニンで胆嚢が収縮して総胆管経由で放出される。膵液は膵臓でつくられ主膵管に集められ、C字形の十二指腸に抱かれる膵頭を通って乳頭に開く。
- よくある間違い: 大十二指腸乳頭に開くのは「胆嚢管」ではなく「総胆管」。十二指腸は腸間膜をもたない腹膜後臓器で、可動性に富む空腸・回腸とは対照的。
- 臨床応用: 胆石が乳頭部やオッディ括約筋部に嵌頓すると胆汁排出が妨げられ、閉塞性黄疸や胆石仙痛の原因となる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
大十二指腸乳頭で総胆管と主膵管の合流部を輪状に取り囲み、胆汁と膵液の流れを調節する平滑筋を( )括約筋という。別名を胆膵管膨大部括約筋という。
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答え: オッディ
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。